大阪育ちですが東京との違いが多すぎて失敗しちゃう事も

大阪府で小林斎場での常識や友引の意味など

大阪では他とは違う変わった斎場の光景がたくさん

 さて、葬儀の場に戻りましょう。大阪の小林斎場に行くと、まず目に入る大きな葉っぱのモニュメント
 ほとんど関西圏だけの風習ですので、その他の地域の方は「何、それ?」と思うでしょう。
 これは樒(しきみ)というモクレン科の常緑樹で、仏前に水と一緒に供えるものです。他の地域では花輪を供えたりしますが、それと同じようなものです。


 樒は、死者の傍らやお墓に供えると悪霊が退散するとか、死臭を清めるとされています。昔は自宅で土倉などをしていましたので、動物が故人を掘り返したりしないように樒を敷き詰めていたのが始まりのようです。
 樒が整然と並ぶ様子は故人を偲ぶ人の多さを感じさせて良いものですが、実際には、樒は場所をとるというので板や紙でできたシキミ(贈り主の名前などが書かれただけの板や紙)が増えてきているようです。詳しくはウィキペディアで学んでね。


 それから、法事についてです。


 法事に参列する際に香典袋を持っていくなら、小林斎場では黄色と白の水引が必要です。
 一般的には水引と言えば白と黒ですが、大阪では葬儀の水引は白黒、法事の水引は黄色と白、とわけて使うのです。黒は悲しみの色。それがすこし和らぐと黄色になり、喜びの時は赤(祝儀の時は赤と白)。このように色の意味合いが変わるため、古くからの風習を大切にして、大阪では水引の色を変えているのです。

東京と大阪では大きく違いますので注意が必要ですよ。

 さて、大阪では他とは違う変わった斎場の光景がたくさん見られましたね。
 大阪の人々は、明るく笑い好きでおしゃべり好き、なんといっても押しが強い。商人気質で町並みは賑やか、道を尋ねれば教えるどころか一緒についてきてくれる。
 これだけ楽しくアクの強い町ですから、大阪府民も他府県民も、大阪に強い思いを抱いている人は多いでしょう。


 大阪府には、古く由緒正しいお寺のほか、大阪城通天閣などの名所を望める斎場が多くあります。そんな思い出の感じられる場所で故人を偲び、人生最後の締めくくりをする。
 そこには大阪ならではの気質だとか古くからのしきたりだとかたくさんの細やかな想いが織り込まれているのです。

私は仕事上大阪と東京で暮らしています。大阪育ちですが東京との違いが多すぎて失敗しちゃう事もしばしば。

 

DNAは大阪人です。

 

そんな大阪と東京のちがいを書いていこうと思います。でわ(@^^)/~~~

そんな友引の日。これを知っている東京人はいないだろう

 そんな友引の日。

 小林斎場で葬儀を上げる光景を見てみると、故人の入った棺の傍らには日本人形が入れられています。これは「友人形(いちま人形)」というもので、故人の「」の身代わりに入れられています。こうして故人が友を引かないように工夫することで、みんなが避けたがる友引の日にも安心して葬儀を執り行えるというわけです。

これを知っている東京人はいないと思う。なっとく。なっとく。なっとく(*´pq`)

 


 次に、葬儀が終わった後に行う会食の光景をみてみましょう。
 全国的な風習としては、人が亡くなると忌明けの四十九日まで肉や魚類の食事を断ち(精進潔斎)、忌明け後にはじめて通常の食事をとる、という意味で、本来は四十九日の法要の後に食べるものですが、現在ではそれを繰り上げて、故人を偲んで会食をする意味もこめて葬儀の後に振る舞っています。
 大阪人はせっかちな気質ですから、この会食を葬儀が終わる前に食べてしまいます。

火葬場に行って収骨まで待つ間に、さっさと次のステップをすませてしまうのですw。火葬をただぼーっと待っている時間がもったいない。合理的で大阪人らしいといえばらしい考え方です。


 また、精進料理も大阪府民はこだわります。
 普通の精進料理なら高野豆腐や厚揚げは四角ですが、大阪府では葬儀の時だけはわざわざ三角に切るのです。
 これは、死と日常を切り離したいということで「逆さ事」をしているのです。普段の日常ではない、非日常にすることで、死と日常を切り離してしまおうというわけです。大阪の人というのは、なるほど面白い考え方をするものです。
東京では考えられませんw 大阪ならではです。

 

小林斎場 大正区 

大阪府の斎場ならではの光景といえば

 大阪といえばみなさん、何を思い浮かべるでしょうか。
 大阪府の象徴といえば大阪城通天閣あべのハルカス吉本新喜劇、どの駅前にも必ず一つはある、ソースの匂いがそそる小さなたこやき屋台。ひと癖あるこの地域の雰囲気に浸れば、ちょっと遊びによっただけの観光客ですら、「なんでやねーん」なんて言ってしまったり、すっかり大阪の色に染まってしまうものです。


 大阪府は日本の中でも一味かわった趣があり、一度行ったらなかなか忘れられない、アクの強い雰囲気を持った場所です。
 大阪は商人の町。そう言われる由縁は、この町の人々がもつ独特の雰囲気にあります。

 大阪は瀬戸内海と近畿を結ぶ水運の拠点です。大きな川がみんなこの地域に集まっており、商業の発展が目覚ましい地域でした。武士が勢力を誇っていた江戸時代、大坂には江戸とくらべて武士の階級はあまりおらず、権力者を恐れるような風潮は育ちにくい環境にありました。そんな中で商業の発展とともに商人が増え、商売繁盛の気質が人々の中に生まれ、そして今のような、ノリがよく話のうまい、笑い好きの商人気質な文化ができあがってきたとされています。

 さて、大阪独特のこの商人気質ですが、商人だけでなく大阪府民全体にこの気質が感じられます。方言のリズムやイントネーション自体もそうですし、にぎやかで雑多な町並みも、もっといえば町の雰囲気全体に「大阪らしさ」が隠れていて、普段の人々の生活に根付いているのです。
 どうして大阪にはこんなに強く「大阪らしさ」が備わっているのでしょうか。
 それは、大阪府民が普段何気なくしている生活の中、大事に守られてきた文化が影響していると思われます。

 人なら一生に一度は経験する道。葬儀の場の光景に目を向けてみましょう。


 葬儀とは、親族や知人が集まって故人に別れを告げ、冥福を祈り葬る儀式です。


 一般的な葬儀でも様々なしきたりやマナーがありますが、大阪の小林斎場には他とは違う特徴が隠れています。
 たとえば、友引の日の小林斎場の光景。
 友引の日は一般的に葬儀は避ける傾向にありますが、本来は全てにおいて決着がつかない、引き分けの日という意味であって、縁起の悪い日というわけではありません。しかし漢字の印象から「友を引く」ととらえられ、故人が友を連れて行ってしまうという迷信が生まれ、葬儀を避けるようになったのです。

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